虫歯になってから分かる予防の大切さ

自分の歯を生涯保つためには、治療が必要になる前に予防することが肝心です。
予防歯科では正しい歯磨き指導やPMTCを通して、歯を虫歯や歯周病から守ります。

TBI（Teeth Blushing Instruction）

TBIとはブラッシング指導の略称です。歯の磨き方は、歯の位置や口腔環境、年齢などによって異なります。歯科衛生士が患者様お一人お一人に適した、最適な歯磨き指導を行います。自己流の歯磨き方法を正しく直すことで、虫歯や歯周病になりにくい歯をつくります。

PMTC（Professional Mechanical Tooth Cleaning）

コーヒー、茶しぶ、タバコのヤニなどの色素、プラークがこびりついたバイオフィルムなど、毎日の歯磨きでは落とせない歯の汚れを専用の歯面清掃機（プロフィーメイト）を使用してクリーニングします。PMTCを行うと、歯の汚れが取り除かれるだけでなく、歯の表面がツルツルになるため、プラークもつきにくくなり、虫歯や歯周病の予防につながります。

当院で使用しているプロフィーメイトは、パウダーと水をエアーで噴射することで、歯の表面の細かい汚れを落とします。スプレーノズルが360度回転しますので、あらゆる部位を的確に磨くことができます。またノズルは取り外して滅菌処理することができるため常に清潔です。

お口を清潔に保つリステリン液

コーヒー、茶しぶ、タバコのヤニなどの色素、プ4種類のエッセンシャルオイルが含まれるリステリン液は135年も前から世界中で使用されている代表的な洗口液です。サリチル酸メチル、1,8-シネオール、ℓ-メントール、チモールという4つの有効成分が配合されており、歯ブラシでは届きにくいお口の隅々まで浸透・殺菌することができます。

東京歯科大学奥田名誉教授によると、この殺菌力は消毒薬として使用されるグルコン酸クロルヘキシンや塩化セチルピリジウムなどを含む洗口液よりも強く、HIVウイルスを不活性化することもできると報告されています。これらの事実により、治療前にリステリン液でうがいをしていただくことによって、飛沫に含まれるウイルスを不活性化し、院内感染のリスクを下げることができると考えられます。そのため当院では、治療・処置の前に、感染防止対策としてリステリン液による洗口をお願いしています。

小児の虫歯予防